亡き父と日本刀とぼく。

こんにちは、ご無沙汰してました。

 

令和3年の10月くらいから父親の体調が良くなく検査入院した所、膵臓がん発見。

見つかった時点でステージ4Bで余命半年と宣告。

 

その為 実家に帰り介護しながら過ごし 令和4年4月の26日に旅立つ事となり葬儀も終わり死亡届けや名義変更等の雑務に追われる毎日。

 

こっからが本題。時代劇が好きな父が日本刀を買っているのは聞いていたがあまり興味はなく、ふーん模造刀だろうなー、で流していた。

結構集めたな

で、袋に入ってるやつを出してみる。

ん?

真剣じゃんよ!!!

 

模造刀なら武器ではないのでそのまま持ってても良い、と聞いていたので問題ないが真剣なら話は別、所有および登録者を早急に変更しなければならない。

 

検索してその手続きができる教育委員会に電話を入れ手続きを行う。

 

もしや全部真剣なのか・・・と思い抜いてみる。

刃がある!?・・・これは刃がないが怪しい、竹光!?、これは模造刀だ・・・と素人ながら分ける。さてどうしよう、銃刀法違反ってよくニュースで言ってるから警察が専門家だ警察警察!!と連絡を入れる。

 

警察、以降P「もしもし、警察署 地域安全課です」

ぼく「もしもしポリスメン?なんやかんやあって家から日本刀が出てきたのですが・・・」

電話越しにPの雰囲気が変化するのがわかる。

P「なんやかんやって言うのを詳しくお願いします」

ぼく「父親が亡くなって刀が出てきました、模造刀かわからないんでどうしましょう」

P「わかりました、一度警察署へ持ってきてください」

ぼく「(まじかよ!?)あの、量があるんですが・・・」

P「全部持ってきてください、すぐに」

ぼく「はぁい・・・では15時に持っていきます・・・」

P「剥身は困るので毛布か何かに包んで持ってきてくださいね」

と念を押される。

 

で、するつもりだった予定をすっ飛ばして警察に。刀って重いんだな・・・

持っていくといかにも警察官!と言うガタイの良い人が検分する事に。

今思えばそうなんだが模造刀はアルミ合金で作られているため磁石につかない。

磁石にくっつくか、くっついたら柄を外し銘の確認と反り、刃渡り等の記録を取られる。

結局10振り中登録証付きの真剣が1,太刀が1、小柄(脇差し?)が2振りだった。

 

ふう、これで終わりだ と思っていたが甘かった。

 

P「発見場所の記録を取りますんで刀はこのままで」

ぼく「へ?」

P「持ってきたのは正当な理由があったので問題ないのですが、このまま持って帰られるのは駄目なんですよ。まずは警察署で預かってどこで見つけたかの証拠写真を取ってから戻ってお返しします。」

 

仕方がないので真剣をそのまま預け家に戻る。模造刀は持って帰って良い、との事なので車に積み込む。※模造刀も正当な理由なく持ち歩くと駄目だそうだ。バット・木刀も同様

 

家に戻りPをが来るのを待つ。Pが来るなり家の前で家をバックに撮影、そして発見場所で指差し写真を取られる。ぼく悪くないのにッ  その時に聞いてみたが現時点では父は銃刀法違反に当たるそうだ。だが亡くなっているので被疑者死亡のままになるだろう、との事。自分の場合はすぐに問い合わせたので問題ない、だがそのまま知らずに持っていた場合に何かの罪に問われ家宅捜索され見つかったら非常にまずかっただろう、との事。やばかった。あ、いやワルイコトシテマセンヨ?

 

で、警察署に戻り無登録の3振り分の『古式銃砲・刀剣類発見届出済証』を出して貰う。

 

P「では早いうちに県庁まで行って銃砲刀剣類登録審査会に出してくださいね」

 

ナニヲイッテイルノダ?

詳しく聞くと、今の段階では警察は銃刀が見つかったよ!だけの届け出手続きだそうだ。日本刀は凶器であり美術品でもあるから今は凶器が見つかった、の手続きの事。これから遺品として持っていくには凶器では駄目、美術品としてなら価値があるのかどうかの審査をしなきゃならない、らしい。

※審査が通らなければ凶器なので所有駄目、警察署に持ってきて処分(シカトしたら銃刀法違反でタイホー)。

 

P「あ、新規登録 一振りに付き6300円かかりますのでお金の準備を。それではヨロシクオツオツ」

 

・・・

 

ぐぬぬぬぬ・・・行けば良いんだろくそー。

しかしどうやって登録証のない日本刀手に入れたのか。遺影に尋ねてみるも黙秘